【0.1歳児】保育園でどんな風に過ごしてるの?

保護者におすすめ

【0.1歳児】保育園でどんな風に過ごしてるの?

皆さんは保育園で子どもたちがどんな風に過ごしているかご存じですか?

食事は?トイレは?どうやって保育士が関わっているのか・・・

今回の記事では0.1歳児の様子を見ていきたいと思います。

他の年齢はこちらの記事をどうぞ。

対比人数

まずは基礎的なところからです。

0歳児、1歳児クラスの子どもと保育者の対比はご存じですか?

0歳は子ども3人に対し保育者1人、1歳児は子ども6人に対し保育者1人です。

これは国が定めた基準で、自治体によっては少し違う基準を設けているところもあります。

皆さんはこの人数対比をどう思いましたか?多い?少ない?

現場で働いていた身としては全員が穏やかに座って遊べて、保育者の話を聞き分けよく聞ける子なら可能です。

でも現実はそうはいきません。

基本的に対比人数に合わせてクラスの子どもの人数や担任の数が決まります。

例えば0歳児クラス:定員9名、担任3名。1歳児クラス:定員12名、担任2名。

といったように割り切れる人数を定員としている園が多いです。

ただし4月などの進級したてでクラスが落ち着かない時期は、乳児クラスは特に補助の保育者が入ります。

外遊び

次は外遊びについてです。

シャボン玉で遊ぶ女の子

0歳児クラスは午前寝やミルク、離乳食など特に生活リズムが一人ひとり違う時期の為、クラス全体で散歩に出ることは難しいです。だいたいは高月齢、低月齢でグループを分け生活リズムに合わせて散歩に行くことが多いです。

散歩の仕方としては座り型のバギーや抱っこ紐、立ちバギーなどを使います。

まだ歩行が難しい子はバギーに乗ったまま公園内を散歩したり、レジャーシートなどを敷いて座って外気に触れたりして過ごします。月齢が上がってくると砂場で遊んだり、広場で簡単な追いかけっこを楽しんだりもできます。

1歳児クラスは立ちバギーと歩行する子に分かれていきます。ずっと同じ子が歩くわけではなく、途中で交代しながら少しずつ筋力を養っていきます。また人数にもよりますが、1歳児クラスになるとおまかな生活リズムが同じになってくる為、全員で散歩に行くこともあります。

1歳児クラスになると走ったり、ジャンプしたりと運動の幅が広がりますがまだ安定していないため、転倒や衝突などの怪我が増える時期でもあります。また噛みつきや引っ掻きなど子ども同士のトラブルが増えてくるのもこの時期です。

立ちバギーでは子ども同士の距離や、手すりの位置が口元に近いこともあり噛みつきが起こりやすいです。もちろん保育者は予測して可能な限り防いでいきますが、100%ではないので起こりうるということを覚えておくといいと思います。

子どもの怪我や事故に関する記事はこちら

室内遊び

次は室内遊びについてです。

玩具で遊ぶ男の子

保育園で過ごす中で一番多い時間が室内遊びではないでしょうか。一概に室内遊びといっても様々なものがあります。

玩具で遊んだり、リズムに合わせて体操やダンスを踊ったり、クレヨンや絵の具で制作をしたり、運動遊びをしたりと色々な遊び方があります。

0歳児クラスは様々な感触や音が楽しめるような玩具が多くあります。子どもたちはそれを口に入れたり触ったりする中で、興味を広げていきます。保育者はそばで安全を確保しながら、子どもの興味に寄り添っていきます。またその際に積極的に言葉掛けをしていくことで語彙の獲得や、コミュニケーションをとる楽しさを伝えていきます。

1歳児クラスは保育者や友だちの真似をするのが楽しくなってくる時期です。自分が経験したことや、見たことのある場面を連想して遊びを少しずつ展開していく姿もあります。また少しずつ言葉が増え二語文などになっていきます。

コミュニケーションが楽しくなる一方で子ども同士のトラブルも出てきます。使いたい玩具を貸してくれない、お気に入りの場所の取り合いなど理由は様々です。保育者の関わりとしてはコ―ナー分けをしたり、集中して遊べるような配置に環境を設定したりしていくこと、側でやり取りを見守り、仲立ちに入っていくことが大切になっていきます。

食事

次は食事についてです。

ごはんを食べる子ども

冒頭で対比人数のことに触れましだが、食事の際は特に人手が必要になってきます。

例えば0歳児3人を一人で食事介助していたとして、全員が同じタイミングで食べ終わるわけではないですし、子によっては食後にミルクを飲む子もいます。それを一人で3人分やるのは無理がありますよね。そのため食事の前後は補助として担任以外の保育者が入ることがほとんどです。

また0歳児クラスは離乳食がメインのため、期ごとに食事の時間が変わっていくことがほとんどです。

保育者は“楽しく食事をする”ということをベースに関わり、一人ひとりの食の好みや援助のしかたを観察していきます。そしてそこで発見したことを保護者と共有していき、共に子どもの成長を見守っていくのです。

1歳児は食具を使って食べる姿が増えていきます。自分で食べ進められる子も増えてくる時期なので、保育者は簡単な食事マナーを伝えていきます。「いただきます・ごちそうさま」はもちろん、食器に手を添えたり、食べるお皿を自分に近づけたりなどです。完璧にできる必要はありませんが、継続して伝えていくことで少しずつ身に付いていくものです。

お昼寝

次はお昼寝についてです。

寝ている子ども

0、1歳児は抱っこでの寝かしつけの子が多いですが、少しずつ布団に横になって入眠できるように促していきます。

また5分おきに呼吸チェックを行い、顔色は正常かなど異変がないか一人ひとり見ていきます。

皆さんは“SIDS(乳幼児突然死症候群)”という言葉を知っていますか?

生後2か月~6か月に多いとされる病気です。

はっきりとした原因はわかっていませんが、リスクが上がることとして以下の三点があります。

・うつぶせ寝・タバコ・人工栄養児

うつぶせ寝にしていると起きるというわけではありませんが、あおむけ寝よりも発症例が高いとされています。そのため保育園ではうつぶせになっていたら必ずあおむけに起こします。また横向きも推奨はしておらず、横向きでもあおむけにおこしていく園が多いです。

タバコに関しては園では起こりえない状況なので特に気を付けることはありませんが、ご家庭だと身近な人がタバコを吸っている状況はある方もいるのではないでしょうか。保護者だけでなく、周りの人の理解と協力が必要になっていきます。

最後に人工栄養児についてですが、これは粉ミルクなどの人工的なもので栄養を取っている子より、母乳で栄養を取っている子の方が発症率が低いという研究結果を国が出しています。しかし母乳で育てたくても様々な理由で難しい方もいると思います。これに関しては気にしすぎず、うつぶせ寝とタバコのリスク回避を考えればいいと思います。

トイレ

最後の項目はトイレです。

トイレのマーク

おむつ替えに関しては基本的に子ども一人ひとりに合わせ、排泄があったら交換していきます。

例えばクラスの流れでおむつ替えを組み込むと、子によっては長い時間排泄をしたままのおむつで過ごすことになってしまいます。そうするとおむつがぶれが起きるなど良くない結果を生み出しかねません。

また早い園だと0歳児クラスでも高月齢の子はトイレトレーニングを少しずつ始める場合もあります。

おむつ替えのタイミングでトイレに誘い、座ってみるということを経験することが目的です。

1歳児クラスでは少しずつトイレでの排泄に成功する子も増えていきます。また友だちが座っていると興味を持って自分もやってみようとする子もいます。保育者は子ども一人ひとりの排尿間隔を把握し、それに合わせてトイレに誘っていくことで成功回数を増やしていきます。

まだ本格的に進めるほどではありませんが、少しずつトイレで排泄することに慣れていくのが目的です。

トイレトレーニングについての詳しい記事はこちら

まとめ

今回は0.1歳児の保育園での過ごし方について紹介しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は2.3歳児の保育園での過ごし方について紹介します!

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