【2.3歳児】保育園でどんな風に過ごしてるの?
今回は2.3歳児が保育園でどのように過ごしているかを紹介していきます。
各項目で保育者の関わりについても触れていくので、よかったら見てみてください。
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対比人数
まずは対比人数についてです。
2歳児は子ども6人に対し保育者1人、3歳児は子ども20人に対し保育者1人です。
前回も言いましたが、これは国が定めた基準で自治体によっては独自の基準を設けているところもあります。
2歳児は1歳児と同じ対比人数になります。1歳と2歳で発達が違うのになぜ対比人数は同じなのだろうと思う方もいるかもしれません。特に明確な理由は説明されていませんが、2歳児クラスはイヤイヤ期真っ最中の子も多く、噛みつきや引っ掻きなどのトラブルも多い時期のため、この対比人数は必要だと思います。
3歳児に関しては20人と大幅に増えます。これは乳児クラスから幼児クラスに変わるという実感にもなるかもしれません。しかし正直20人を一人で見るのはとても大変です。子どもによってはオムツが取れていない子や排泄後のお尻拭きで援助が必要な子などまだまだ保育者の手伝いが必要な子がいっぱいいます。
保育室と繋がっているトイレがあるなど環境が整っていれば、対応できることもありますが特に進級してから夏前まではなかなか落ち着きません・・・
外遊び
2歳児になると子どもの月齢や発達によりますが、最初は立ちバギーを使いつつ最終的には全員で歩いて散歩に行けるようにします。
先ほどの項目でも少し触れましたがイヤイヤ期の子どもが多いため、「手を繋ぎたくない」「まだ帰りたくない」など様々な理由で立ち止まることが多々あり、片道10分で公園に就く予定が20分かかるなんてこともざらです。
身体はどんどん発達していき、走ったりジャンプをしたり、固定遊具で遊ぶ姿も増えていきます。また少しずつ簡単なルールのある遊びを楽しめるようになってくる時期でもあります。
例えばしっぽ取りなんかはしっぽが取られたら負けと目に見える基準があるため、子どもたちもわかりやすく取り入れやすい遊びです。3歳児はさらに遊びの幅が広がり、だるまさんが転んだ、鬼ごっこなどの集団遊びを楽しめるようになります。また子どもたちだけで遊ぶことも増えてくる時期です、しかしまだまだ危険予測が不十分なので保育者がそばで見守り、必要に応じて危険を知らせたり別の案を提案したりしていきます。
衣服の調整や水分補給のタイミングなど遊びに夢中になっていると忘れがちですので、気温や一人ひとりの様子に合わせて声掛けもしていきます。
こちらの記事では子どもの主体性を大切にする保育について紹介しています。
室内遊び
次は室内遊びです。
2歳児クラスになると生活再現遊びがより具体的に発展していきます。特におままごとが人気なことが多く、保育者はよりイメージが膨らむような玩具や環境を設定していきます。
特に食材はよくあるプラスチックの食べ物も良いのですが、それだとあまり遊びが発展しません。
なぜなら例えばリンゴの形をしていたらリンゴにしかなりえません。しかしこれがただの赤い丸だったらどうでしょう。リンゴにもトマトにもサクランボにも様々なものに見立てることができます。
そうすることで子ども自身の想像力や世界観が広がっていくのでおすすめです。
特に凝ったものを用意する必要はありません。フェルトを丸や四角に切るだけでもOKです。
ぜひ試してみてください。
3歳児は友達とイメージを共有してごっこ遊びを楽しんでいきます。
遊びの設定をする中で意見がぶつかることもありますが、保育者が仲立ちに入りながら少しずつ折り合いのつけ方を学んでいきます。保育者は仲立ちに入る際に解決策を提案することよりも、子どもたちの意見を整理することを意識すると良いです。
「Aちゃんはこうしたい、Bちゃんはこうしたい。だったら○○したらいいよ。」と仲立ちしたら子どもたちは自分で考えることなく、急に話が解決に向かいます。
仲立ちの仕方をこう変えたらどうでしょう。
「Aちゃんはこうしたい。Bちゃんはこうしたい。どうしたらいいかな?」話を整理し、結論は子どもたちと一緒に考えることで子どもたちは自己解決力が身に付きます。また自分たちで考えたからこそ納得できることもあります。
もちろん子どもたちに解決策をすべて委ねるのではなく、その解決策が危険じゃないか、どちらかが嫌な思いにならないかなど判断し、必要に応じて仲立ちに入ります。
食事
次は食事についてです。2歳児クラスになると食具を下手持ちや三点持ちで持って食べる姿が増えていきます。
保育者の介助が減り、ほとんど自分で食べられるようになります。しかし同時にイヤイヤ期で気持ちが乗らずに食べ進まないことも多々あります。そういった際は保育者が介助に入り、子どもが食べたくなるような声掛けや関わりをしていきます。
具体的には食べない子をピックアップするのではなく、食べている子に注目することでやる気を引き出したり、食べものに魔法をかけてあげたり、その子が好きなものに絡めたりと様々な方法で関わっていきます。
しかし効果的な方法を見つけたと思っても、次の日には同じ方法は通じないものです。なので保育者たちはとにかく引き出しを増やし、その日その子に響く声掛けを見つけていくのです。
3歳児クラスになるとある程度自分で食べられる量がわかるようになり、苦手な物でも数口は食べるなど自分で決めて食べ進める姿が出てきます。
また三角食べをしたり、お箸を使いだしたりもしていきます。お箸は無理に進めず、最初の5分だけや掴みやすい物だけなど少しずつ慣れていけるようにすることで自信を持つことができすのでおすすめです。
お昼寝
2歳児クラスになると保育者の寝かしつけがなくても自分で入眠できる子が増えてきます。
保育園の午睡時の環境設定は部屋を子どもの表情がわかる程度に薄暗くし、オルゴールCDを流す園が多いと思います。保育園に通ううちに生活リズムができ、食事が終わったら着替えてトイレに行って寝るという習慣が付きます。
3歳児クラスになると体力が付き、寝ない子も出てきます。しかし寝ないからといって遊ぶ時間になるわけではなく、身体を休める時間として過ごす園がほとんどです。
トイレ
2歳児クラスになるとトイレトレーニングが本格化していきます。
トレーニングパンツを履いたり、排尿時間に合わせてトイレに行ったりなどし、成功回数を増やしていきます。トイレに行けたらシールを貼るといった方法を取り入れることもあります。また園だけで進めるのではなく、保護者と様子を共有しながら同時に進めるのが一番効果的です。
3歳児クラスになると夏にプールがあります。プールに入れる条件に“オムツが外れている”ということあります。
その為遅くとも夏前までにはオムツが取れるように進めていくことをおすすめします。
また3歳になると子どもたちだけでトイレに行く場面が多くなります。安全に使うためのルールを一緒に確認したり、その行動がどんな危険に繋がるかを伝えていったりします。
トイレトレーニングについて詳しく紹介している記事はこちら
まとめ
今回の記事はここまでです。
次回は4・5歳児の過ごし方についてです。ぜひ遊びに来てくださいね♪
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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