保育園選び!注目すべきポイント(室内遊び編)
今回の記事では保育園選びの際に見るべき、室内遊びのポイントをお伝えします。
皆さんはご家庭でのお子さまのスペースはどんなこだわりがありますか?
危険な場所に行かないようにサークルを設置したり、色味を統一して家になじむような玩具や棚をにしたりなどそれぞれによってこだわりのポイントが違うのではないでしょうか。
保育園では一つのクラスでも様々な月齢の子がいて、興味も発達も違います。
そのため一人ひとりの子が楽しめる空間作りが必要になっていきます。
他の保育園選びについての記事はこちらです。
保育室の環境
まずは保育室の環境です。
年齢によって安全面の対策は異なりますが、0歳児クラスでは棚や壁など子どもがぶつけやすい箇所にクッション材を貼っている園が多いです。
1歳児以上だと保育室で激しく身体を動かす子も増えていきます。静と動の空間が分かれているか、鉛筆やハサミなど先のとがった物がどのように管理されているか、などの面が整っていると安心です。
また開閉できる窓があるかどうかもポイントの一つになります。換気ができるのはもちろん、雨や晴れなど天気の移り変わりを見ることができたり木や花などの成長の変化を楽しんだりもできるので、おすすめです。
そしてまだまだ落ちている物を口に入れる姿がある乳児クラスは、床にごみが落ちていないということも見ていきたいところです。
ほこりはもちろんですが、外遊びから帰ってくると砂や落ち葉のかけらなどが子どもの服について室内に持ち込まれます。
周りをよく見ている保育士だとすぐに気が付いて拾えますが、意識がむいていないとそのままになりがちです。
つまり保育室の状況から保育士の関わりが見えてくるのです。
玩具の種類
次は玩具の種類についてです。乳児は様々なものを口に入れ、その感触や音を楽しんで遊びます。その中で注意したいことが“誤飲”です。
皆さまは乳児が誤飲する可能性のある大きさをご存じでしょうか?どのくらいのサイズがというと直径3.9mmです。簡単にチェックする方法としてトイレットペーパーの芯がおおおよそ直径3.9mmといわれています。実際に見てみると意外と大きく感じる方も少なくないのではないでしょうか。
保育園では2歳児クラスまでが基本的にこの基準の対象になります。
また安全面だけでなく、指先が器用になってきているのならつまんだりひっぱたりできる玩具。リズム遊びが好きだからマラカスや太鼓に見立てられる玩具。などと子どもの発達や興味に合っているかもポイントの一つです。またその際にすべての玩具が今の発達にピッタリすぎる物にせず、少し難易度が高い物を用意することで、子ども自身が工夫をしたり挑戦してみようという気持ちを育むことができます。難易度が高すぎると興味を示さないので、“少しだけ難しい”ということを意識してみてください。
子どもの発達や興味、身体に合った玩具が用意されているかは子どもの成長にとってとても大切になります。ぜひ園見学の際に観察してみてはいかがでしょうか。
運動遊びの環境が整っている
次に運動遊びの環境についてです。天候の関係などで室内で身体を動かすことも少なくありません。
その際に十分な運動スペースや環境が整っていないと怪我や事故に繋がる危険性が高まります。
例えばホールや空いている保育室がある場合は広い空間で楽しめますが、保育園によってはそういった環境がない園も多いです。
そういった場合は保育室を運動スペースにしたり、廊下などを利用したりしていきます。
保育室には机や椅子、玩具棚などがあるため、端に寄せたり廊下に出したりして安全な空間を作る必要はあります。見学時に室内の運動遊びの様子を見れるとは限らないので、どのようにしているのか聞いてみるのも良いと思います。
子どもが遊びを選べる
最後は子どもが遊びを選べる環境かどうかです。
“主体性保育”という言葉を耳にしたことはありますか?主体性とは簡単に言うと子どもが自分で決めて行動することです。
主体性保育を行うためには、環境設定がとても大事になります。子どもが何かをしたいと思った時に、それができる環境になっているかということです。様々な種類の玩具があり、好きに選べることはもちろん、水道やトイレなどの生活面も子どもはやりやすい導線になっていること。いちいち大人に聞かないといけなかったり、手伝ってもらう必要があったりする環境だと自立心はなかなか育ちません。
ここで気を付けたいのが“主体性”と“なんでも自由”を間違えないことです。
主体性は“子どもが自分で決めて行動すること”といいましたが、ある程度のルールは大人が決める必要があります。
安全面で必要なルールや他児とのやり取りなど最低限守るべきことは伝えて上で、子どもの主体性を大切にしていくことが大切です。
今回の記事はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は保育園選びで注目すべき保育士の雰囲気についてお伝えしていきます。
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