小学校就学前までに身に着けておくといいことは?

保育士・保護者両方におすすめ

小学校就学まで

幼児クラスになると小学校への就学を意識する保護者や保育士が多いのではないでしょうか。

今回の記事では具体的に小学校の就学前までに身に付けておくと良いことを紹介します。

10の姿って何?

皆さんは“10の姿”という言葉を聞いたことがありますか?

ボールで遊ぶ子ども

10の姿は小学校就学前までの育ってほしい子どもの姿や能力を10個の視点でまとめたものです。

①健康な心と体

②自立心

③協同性

④道徳性・規範意識の芽生え

⑤社会生活と関わり

⑥思考力の芽生え

⑦自然との関わり・生命尊重

⑧量・図形、文字等への関心・感覚

⑨言葉による伝え合い

⑩豊かな感性と表現

上記の10個の視点を基に成長を振り返ることで、発達段階を確認したり、次のねらいを考えたりしていきます。

大切なことはこの10の姿は必ず達成しなければいけないのではなく、あくまで成長の目安であるということです。

そしてもう一つ大切なことは5歳児になったから急に小学校への就学を意識して、取り組むのではなく乳児期から5領域を通して様々な経験をしていくことで育まれるものであるということです。

なのでこの10の姿を目安に5領域を基に計画を立て、日々の保育を行うと自然に身に付いていくと思います。

ひらがな等の勉強は必要?

小学校へ上がると授業が始まります。そのイメージからある程度勉強をさせておこうとする保護者が多いように思います。

字を書いている人

子ども自身が興味があり、学びたいと思っているのならとてもいいことだと思います。

しかしそうではない場合逆に勉強が嫌になってしまうこともありますし、先に知りすぎてしまうと小学校の授業がつまらなくなってしまうこともあります。

なので“勉強”という形ではなく、遊びの中で文字や図形、数などに触れることをおすすめします。

大切なのは社会性

勉強よりも大切なことが“社会性”です。

椅子に座って話を聞く

相手の話を最後まで聞く

この2つは小学校の授業を受ける上で必須になってきますが、意外と年長児でもできない子が多かったです。

自分の思いを伝えたくなり、相手の話を遮ってしまったり、床に落ちている玩具が気になり急に立ち上がったりなど・・・

どんなに難しい文字がわかっても、計算ができてもこの社会性が育まれていないと集団生活では本人も周りも困ってしまいます。

なので上記の2点を遊びや普段の生活の中で身に付けることが大切です。

生活面

保育園だと着替えを床でしたり、靴の着脱も座ってする姿が多いです。

教室

しかし小学校に上がると立って着替えることがほとんどになります。靴の着脱も人数が増える分スペースは減るので立って履けるようになっていないと時間がかかってしまいます。

そして一番は“整理整頓”です。

保育園ではよくロッカーの中に作った制作物を詰め込んだままにしたり、予備の衣服がぐちゃぐちゃになっていたりなんてことがよくありました。

保育園は保育士がこまめに確認し、片付けを促したり手伝ったりができますが、小学校に上がったらそこまで手厚い対応は難しくなります。

“小学生なんだから”と言われたから急にできるようになることではありません。

小さいころからの積み重ねが大切です。

まとめ

以上が小学校就学前に身に付けておきたいことです。

どの項目も直前になってできる内容ではないことが分かったのではないでしょうか。

なので特別なことをするというよりは、生活の中で社会性を身に付け、興味関心を育むことが重要です。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回はこれってストレス?子どもの気になる行動への向き合い方についてお伝えしていきます。

ぜひ遊びに来てくださいね♪

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