ついに始まったいやいや期!どう対応すべき?

保育士・保護者両方におすすめ

ついに始まったいやいや期!どう対応すべき?

みなさんも“いやいや期”という言葉を耳にしたことがあると思います。

怒った顔の子

何をするにも時間がかかり、大人も体力を削られますよね。

しかしとっても大変だけど、とっても大事な時期でもあります。

今回はそんないいやいや期についてお伝えしていこうと思います。

最後にはいやいや期にお勧めの絵本も紹介しています♪

いやいや期はいつから始まる

いやいや期はどのくらいの年齢で始まるかご存じですか?

だいたい1歳半頃から3歳頃に見られると言われています。しかしあくまで目安なので個人差があることを忘れてはいけません。

また終わったと思ったらまた始まるなんてこともあります。あまり神経質になりすぎず、“これがうわさのいやいや期か”くらいのスタンスで接せられると少しは大人の気持ちが楽になるかもしれません。

いやいや期は大事な成長過程

いやいや期は子どもの自我が芽生え、自己主張をする中で起こります

泣いている子

つまり心の成長の表れというわけです。

よくあるのが“自分でやりたかった”です。鍵を開けたり、電気をつけたり、大人がやったことを「自分でやりたかった」と泣いて、怒って訴えます。

私が保育士1年目の時に担任していた1歳児クラスの女の子がいました。

蛇口をひねるのが難しくいつも水を出してあげていたので、その日もいつも通り蛇口をひねったら、「じぶんで~!」と座り込んで怒って泣き出してしまったのです。

それを見た時は“いやいや期って本当に「自分で」っていうんだな”と思わず感心してしまいました。

昨日は気にしていなかったことが急に自分でやりたくなるのが子どもです。

そしてもう一つよくあるのが、最初はきっかけがあって泣き出したはずが、泣いているうちになんで怒っているのか自分でもわからなくなってしまうことです。

蛇口の例のように理由がわかりやすければ、水を止めて自分でやり直してもらうことでだいたいは解決します。しかし自分でもわからなくなってしまうと、何を言っても「いや!違う!」となってしまうのです。

そうなったらもう思いつく限り、いろんなことを提案してみてください。その中でなにか子どもが興味を持つものがあるかもしれません。

またおすすめの方法としては“子どもに選んでもらう”です。

いろいろ提案する際に1つ1つ言うよりも「○○するか、△△するか、□□するか、どれがいい?」と聞く事で、子どもはその中から“自分で選ぶ”ことができます。

そして注意したいのが、できないことを選択しに出さないことです。

もし子どもが選んだのに、それはできないとなったらどうなるでしょうか?

もちろんこの方法ですべてがうまくいくなんてことはありません。でも私の経験上このやり方が一番子どもの気持ちが切り替わりました。

いやいや期は必要?

大変といわれるいやいや期「なんであるの?」と思う人もいるかもしれません。

しかし冒頭でも触れたように“心が成長する”大切な時期なのです。

私は1歳児から5歳児まで同じクラスを持ちあがった事があります。

1歳児クラスの後半からいやいや期が大爆発した女の子がいました。お気に入りの場所に別の子が座っているのを見て、泣きながら怒って床を叩くなどその表現の仕方はかなり激しかったです。

しかしこの時期に思う存分気持ちを大爆発したことで2歳の後半くらいには驚くほど落ち着きました。5歳児クラスになった時にその話を彼女にしたら「全然覚えてない」と照れ笑いをしていました。

逆に本来いやいや期がくると言われている時期にうまく表現ができず、ためていた子がいました。

その子は3歳後半から4歳前半にかけて、そのためていた感情を爆発させました。小さい子だと例えば朝保育園が嫌で泣いていても、抱っこで引き渡すことができます。そしてだいたいは5分くらいで気持ちが切り替わり、ご機嫌で遊ぶのですが、この年齢だとどうなるでしょう。

もう身体も大きいので抱っこで引き渡す事は難しいので、話して気持ちを落ち着かせるしかなくなります。

この子は納得するまでに毎日30分はかかり、保護者が折れて一緒に帰る日も多かったです。

大人がコントロールできるものではないですが、いやいや期が来たからと言って構えすぎず、“心が成長しているんだな”と思って関わってあげてください。

絵本の紹介

また絵本を通して子どもが客観的にいやいや期を感じることもできます。

絵本を持って笑っている子

絵本の中の子が“いやいや”ばかり言っているのを見て、「○○くんはいやいやしない」などと自分がお兄さんやお姉さんであるという気持ちになるのです。

もちろんこれも毎回うまくいくわけではありませんが、引き出しの1つとして持っておくのもいいのではないでしょうか。

お勧めの絵本は

せなけいこ さんの「いやだいやだ」です。


いやだいやだ/せなけいこ/子供/絵本【3000円以上送料無料】

色んな場面でいやだいやだという女の子。最後のページではいやいやばかり言ってるとどうなる?と問いかける形で終わります。ぜひお子さまと一緒に読んで、考えてみてください♪

他にも動物が出てくるかわいらしいイラストの絵本もあります。


ぞうちゃんの いやいや (講談社の幼児えほん) [ 三浦 太郎 ]

『いやいやえん』は長めのお話なので、幼児でも少し難しいかもしれません。でもとっても面白いのでお勧めですよ♪


いやいやえん/中川李枝子【1000円以上送料無料】

今回の記事はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回はトイレトレーニングっていつ始めるの?保育園での進め方教えますについてお伝えします。

良かったら遊びに来てくださいね♪

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